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今回はもうすぐ中学生になる子どもを持つ親御さん、そして中学生に向けて情報収集に明け暮れている小学生の子達に向けて、それぞれのメリットデメリットを紹介する記事になっています。
どうぞご参考にしていただければと……!
私は中学時代、初めはクラブチームに所属していました。しかし、その後監督と采配に対して喧嘩し、中学2年生の冬から自分の中学の部活に所属することになりました。
では、多面的な面から見て実際どうなのかご紹介します。
1. レベルについて
レベルについてはもちろん部活、クラブ、地域によりまちまちですが、基本的にはクラブ>部活と考えてもらって問題ないです。
実際の例を踏まえますと、自分が中1のクラブチーム在籍時に中3の部活生と練習試合をした際、1人2タッチ以内の制限が加えられたにも関わらず、1敗もしていません。成長期真っ只中の中学生において2学年差というものは大きく、体格も身体能力も桁違いです。しかし、それでも負けていないというのが実情です。そもそもクラブチームと部活生では土台の基礎技術が違うというのもありますが、教わっている戦術レベルが段違いです。
それもそのはず、部活は外部コーチを呼んでいる例はあるものの、基本的にサッカーの指導において素人が指導しています。
対照に、クラブチームはお金を貰ってプロが指導している上、指導ライセンス持ちも多いです。
私は中堅クラブチーム→地区3位の部活に移籍しましたが、地区3位レベルの部活でも下位クラブチームに劣る上、基本的に戦術といった戦術はありませんでした。
また、練習メニューもクラブチームはしっかりと考えてころころ変える一方、部活はほとんど常に固定のメニューでした。これでは上手い人が部活に行ってもあまり伸びずに潰れてしまいます。
上記の点を踏まえると、より高いレベルに達したい、プロになりたいと本気で思うなら、レベルにおいてはクラブチーム一択です。
2.費用について
親御さん目線で一番気になるのが恐らくこちらでしょう。
部活は中学生のためのいわばボランティア的なものですが、クラブチームは一応ビジネスでやってます。グラウンド使用料もかかりますし、コーチや監督の給料も払わなければいけません。
そのため、必然的にクラブチームにかかるお金は大きいです。
自分の所属していたクラブを基に考えると、
- 毎月の月謝 約14,000円
- 合宿費 年間計3回約100,000円
これに加えて試合毎の交通費がかかりますが、これは当人が自転車を使うか電車を使うかによるのでまちまちです。
私は自転車に乗って友達と行くのが好きだったので15kmくらいまでの距離なら自転車で行ってました(笑)
ちなみに強豪といわれるクラブチームの場合、海外遠征をすることもあるので、その場合の遠征費用は数十万円かかります。(私の知っている例だと50万円ほど)
部活の場合、年間の部費も月換算にすると数千円で、合宿費も無いか学校が連携してる場所を使うので安いです。
もちろんユニフォーム代、スパイク代等はどちらを選んでもかかるので割愛します。
言うまでもなく、費用面を考えるなら部活一択です。
3.進路・学業について
実は進路、学業についても差異があるのでお伝えします。
まず進路についてですが、部活もクラブチーム共通して通知表やテストの点数等は見られます。
学校が見る理由としてはもちろん学業を疎かにしてほしくない部分があるでしょう。しかし、クラブチームが見る理由は何でしょうか。
それは、推薦に関わってくるからです。
クラブチームの場合、高3の時期になると高校サッカーの強豪校と呼ばれるようなチームと練習試合を行います。その時高校のコーチの目に留まればスポーツ推薦の声がかかる、と言った仕組みです。(部活の場合は都道府県大会まで行けばスカウトの人の目に留まる場合もあります。)
また、チームが高校にコネクションを持っている場合もあり、その場合も同様にスポーツ推薦の声がかかります。
その場合ですが、もちろん〝推薦〟ではあるので、成績表に1(5段階評価の場合)があると推薦できない等の条件があります。
そのため、クラブチームも選手の通知表は気にするのです。
次に学業についてですが、部活動の場合、大抵の中学校ではテスト1~2週間前には原則部活動禁止になります。そのため、しっかりとテスト勉強に励むことができます。
対して、クラブチームの場合そのような制度はありません。なぜなら、選手の中学校はバラバラのため、テスト期間もバラバラなことが多いからです。もちろん、自己申告で休むことはできますが、その間も周りは成長していることを考えると若干歯がゆいでしょう。
私のチームの場合、休むことはできるが休んだ場合次の練習試合で試合に出れる本数が減るという仕組みだったため、私は絶対休みませんでした(笑)。
更に、最近は土曜日も授業がある学校が多いですが、部活動は授業後に部活があるのに対し、クラブチームは当然そのような配慮はできません。そのため、大事な試合がある時は学校を休む必要が出てきます。
また、引退時期はクラブチームが秋頃なのに対し、部活は夏頃です。
上述から考えると、より学業と両立しやすいのは部活動ですが、強豪校へ入りやすいのはクラブチームです。
4.結論
サッカーに対し強い熱意があり、なおかつレベルもある程度高い選手は私はクラブチームを勧めます。もちろん、金銭面さえ問題ないならです。
逆に、それほど熱が無い場合は部活でも良いと思います。
私の知人に、クラブチーム→強豪高校→強豪大学を経てプロ選手になった人がいます。その知人は言うまでもなく上手かったのですが、その知人と同等のレベルの友人Aが小学生の時に同じチームにいました。
その友人Aは部活道に進んだのですが、クラブチームを経て部活に入った私の最初の印象は「変わってないな」でした。もちろん、小学生から中学生になったので、身体能力、体格は変わっていますが、状況判断能力や動き方、技術がほとんど変わってないように見えました。友人Aは高校まではそこそこの高校でサッカーをやっていましたが、その後プロにはなれていません。
もちろん私もプロにはなっていないので、プロになるかどうかが全てではないということは百も承知ですが、才能を枯らすも生かすも環境次第だなと感じました。当然、個人の努力でも伸ばせますが、中学生ですべてを自力で、というのは如何せん難しいものです。
また、上記の話は「公立中学の部活」に限った話で、青〇山田とか、國學院〇我山といった強豪私立中学の場合は別です。
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